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句読点の付け方!覚えておくと便利な8つの原則とは?

文章を書いていて、句読点に悩んだことってありませんか。

私なんかしょっちゅうです。

少し長い文を書いたときに「句読点ってここで良かったっけ?」と一度思い始めるとどんどん分からなくなり、なかなか次に進めないなんてこともあります。

そこで今回は私自身のためにもという意味もあり、句読点の付け方について調べてみたのでご紹介します。

 

 

 

句読点の付け方の原則

句読点と言っても句点「。」は文章の最後に付けるものなので、問題は読点「、」のほうですね。

長い文章を読みやすくするために付けるのが読点です。

なので、基本的には短い文章に読点を付ける必要はありません。

例として夏目漱石の「吾輩は猫である」を挙げてみましょう。

吾輩は猫である。

名前はまだない。

どこで生まれたかとんと見当がつかぬ。

何でも薄暗いじめじめした所でニャーニャー泣いていた事だけは記憶している。

吾輩はここで始めて人間というものを見た。

しかもあとで聞くとそれは書生という人間中で一番獰悪な種族であったそうだ。

読点は使われていませんね。

付けようとすれば付けられるところもあるんですけど、これくらいの短い文なら付けなくてもストレスなく読むことができます。

 

読みやすい文の構成

読みやすい文の構成とは次のようなものだとされています。

ひとつの文が50文字前後で書かれていて、その文の中に読点が1個ないし2個使われているということです。

(↑ この文もその割合で書きました。)

単純に計算すれば単語の長さもあるので一概には言えませんが、17文字から25文字くらいで1~2個の読点を使う、ということになります。

それでは、次から句読点の付け方の原則をご紹介していきましょう。

 

①形容詞がどこにかかるのか分からせるために読点を付ける

文章は基本的に主語と述語で作られていて、そのなかに形容詞が入って文章を修飾することもあります。

形容詞がどこを修飾しているのか曖昧なときには、それをはっきりさせるために読点を入れます。

 

【例】

「私は苦しそうにマラソンを走っている彼女を見ていた。」

上の例では苦しいのは私か彼女か分かりませんが、読点をどこに入れるかでそれがはっきりします。

「私は苦しそうにマラソンを走っている彼女を見ていた。」 → 苦しいのは彼女

「私は苦しそうにマラソンを走っている彼女を見ていた。」 → 苦しいのは私

 

②漢字やひらがなの区切りに付ける

漢字やひらがなが続くと読みにくい文になってしまいます。

それを防ぐために読点を入れます。

 

上記の例では漢字やひらがなが続くときに、区切りとして読点を付けています。

どちらが読みやすいかは一目瞭然ですね。

 

③重文や複文の区切りに付ける

ひとつの文のなかに、主語と述語がある文章が複数あるものが重文、述語が複数存在する文を複文といい、その区切りに読点をつけて読みやすくします。

 

④接続詞・副詞(一部)の後に付ける

必ずそうしなければならないというわけではありませんが、意味がはっきりして読み手に伝わりやすくなります。

読点を付けたあとの文章の意味が強調されます。

 

⑤並列関係の言葉が続くとき

並列関係の言葉がいくつも続くときに、接続語の「と」の代わりに読点を付けることで読みやすくなります。

上の文より下のほうが読みやすいですよね。

読点の代わりに、中点(ちゅうてん「・」)を使うこともあります。

 

⑥修飾されて長くなった主語のあとに

読点は主語が「私」とか「彼女」とか短い場合には普通は付けませんが、主語が修飾されて長くなってしまったときには、主語のあとに付けることで分かりやすくなります。

 

句点の使い方にも注意!

句点(「。」)については「文の最後に付ける」という原則を覚えておけばいいでしょう。

ですが、例外もありますので気をつけなければいけません。

 

⑦疑問符や感嘆符のあとには付けない

疑問符「?」や感嘆符「!」の後には句点は付けません。

と言うか、あったらおかしいですね。

というのも、疑問符や感嘆符も句読点と同じように文章を区切る役目を持っているからで、その意味では疑問符や感嘆符も句読点のひとつと言えます。

句読点が2つ続くのは変ですからね。

 

⑧カッコ内の文章にも付けない

文章を補足したり、出典などを示すためにカッコ()を使うこともあるんですが、カッコ内の文章には句点は付けません。

出展などを示す場合には、句点は最初の文のあとに付けます。

 

終わりに

私達が文章の書き方を初めて習うのは小学校のときなんですけど、句読点の付け方については習った記憶がありません。

先生から言われたことは、「読みやすい文章を書きなさい」ということだけ。

ところがこれがなかなか難しく、自分が書いた文章を何度も見ていると分からなくなってしまいます。

そんなときに有効なのが、声に出して読んでみることです。

声に出して読んでみて、流れるようにスムーズに読むことができる文章が読みやすい文章です。

文章を書いていて句読点の付け方が分からなくなったら、声に出して読んでみましょう。

きっとぴったりな句読点の付け所が見えてくると思いますよ。

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。