カメムシ
毎年5月から6月ころに卵から孵化し
洗濯物や壁ににへばりつく厄介なヤツ。
カメムシは植物の樹液を吸って成長するので
大量発生すると農作物の被害が甚大なものになります。
そのうえ、身の危険を感じると
強烈な悪臭を発して私たちを悩ませます。
気が付かずに触ってしまおうものなら
大変なことになります。
孵化したばかりのときはてんとう虫みたいで可愛げもあるのですが
何度も脱皮を繰り返し、まさにクサムシ、ヘコキムシとして
害虫と呼ぶにふさわしい生き物になります。
カメムシの寿命はだいたい1年で
春に孵化して翌年の春までで一生を終えます。
つまり、越冬するわけです。
そして、秋口になると寒さをしのぐために
家の中にも侵入してきます。
だから真冬でも暖房が効いた部屋では
カメムシも元気に活動しています。
そんな憎っくきカメムシを駆除する方法をいくつかご紹介します。
カメムシの駆除方法
1.ガムテープを使う
荷造り用のガムテープを15cmほど切り
そーっとカメムシの上に持って行き
ガムテープの真ん中にカメムシをくっつけます。
そうしたら素早くガムテープを折り曲げて
カメムシをガムテープで包み込んでしまいます。
あとはゴミ箱へポイ!
こうすると悪臭の漏れが少なくカメムシを駆除できます。
一番のおすすめの方法です。
2,ティッシュペーパーを使う
ガムテープが近くにないときや
カメムシの動きが速く
ガムテープを探している余裕がないときにやってます。
ティッシュペーパーを2,3枚重ねて
上から包み込むのですが
カメムシをつかみにくく失敗することもあります。
そうなると悪臭を放たれてしまいます。
3.ペットボトルを使う
カメムシが壁や天井に止まっている時に使います。
空のペットボトルのフタを開け
壁や天井に止まっているカメムシにカポっとかぶせ
左右に少し振ればカメムシがペットボトルに入ります。
こうやって捕獲したカメムシは早く死んでしまうんですが
調べてみたら、これは自分の発した悪臭で死んでいるのだそうです。
方法でカメムシを捕獲するとペットボトルに悪臭が充満します。
そして次にカメムシを捕獲するとき、ペットボトルを近づけると
その悪臭でカメムシ自身が失神し、簡単に捕獲することができます。
ですが、この方法はカメムシがペットボトルの飲み口より
大きいときには使えませんし
何よりカメムシの死骸を見なきゃいけないという気色悪さがあります。
4.燻煙材を使う
カメムシがたくさん家に入り込んだら
一匹ずつ捕獲していたのでは追いつきません。
そこで活躍するのがバルサンなどの燻煙材です。
部屋を閉め切って煙を充満させれば
カメムシは死んでしまいます。
カメムシだけでなくムカデやゲジゲジにも有効ですが
薬剤が効いているときに、カメムシが悪臭を放つかどうか
分からないので私は使ったことはありません。
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やってはいけないこと
カメムシを駆除するときにやってはいけないこともご紹介します。
1.掃除機で吸う
掃除機を使うとカメムシを簡単に捕獲できますが
驚いて放った悪臭が掃除機の吹き出し口から出て
部屋に広がってしまいます。
すぐにスイッチを切っても次にスイッチを入れたとき
悪臭が立ち込め、掃除機としては使えなくなります。
もしやってしまったら、集塵器や
フイルターをきれいに掃除しなければなりません。
2.叩きつぶす
これはもう分かりますね。
つぶした途端に周りに悪臭が立ち込め
叩いたものにも悪臭がついてしまいます。
3.殺虫剤を使う
キンチョールなどの殺虫剤を使うと
カメムシは苦しんで無茶苦茶に飛び回ります。
その間悪臭を放ち続けるので悲惨なことになります。
最後に
2センチほどのちっちゃな昆虫だけど
強烈な個性を放つカメムシ。
「一寸の虫にも五分の魂」で精一杯の抵抗を示します。
生き物だから大切にしたいけど
あの強烈な臭い匂いは我慢できませんね。
カメムシを見つけたらなるべく刺激しないで
素早く捕獲する、これが一番の方法です。
大量に見つけても一匹ずつ
地道に駆除するしかないでしょう。
日本にはイナゴや蜂の子を食べる地方もありますが
信じられないことに
世界にはカメムシを食べる習慣があるところもあるそうです。
もし日本にカメムシを食べる習慣があったなら
カメムシもこんなに嫌われなかったのかもしれませんね。
最後まで読んでいただきありがとうございました。