サイトアイコン 日々是好日

香典を郵送してもいいの?訃報を葬儀の後で知ったときは?

お悔やみの知らせが急だったり、葬祭場が遠方で葬儀に参列することができない、なんてこともあるかと思います。

でもどうしても香典を渡したいというとき、香典を郵送してもいいのでしょうか。

また、亡くなられてしばらくしてから訃報を知ったときには香典はどうすればいいのでしょうか。

 

 

 

香典を郵送してもいいの?

亡くなられた方と最後の関わりになるかもしれないというときに、香典を郵送するなんて失礼に当たるのではと思ってしまうかもしれませんね。

たいへんお世話になった方ならなおさらです。

でも、香典を郵送することに問題はありません。

一番いいのはお通夜や葬儀に参列して香典を渡すことなんですけど、どうしても仕事を休めないなどやむを得ない理由があることもあります。

そんなときに香典を郵送することは失礼でも何でもありません。

ただ香典を郵送された側からすると、突然現金が送られてくるのはいぶかしいので、お悔やみの手紙を添えて送るようにしましょう。

葬儀に間に合うようなら弔電を打っておけばより丁寧です。

 

香典を郵送するには?

香典を郵送するときには郵便局で現金書留を購入して使います。

現金書留に香典袋とお悔やみの手紙を入れて送ります。

香典袋が入るような大きめの現金書留も売ってますから、そちらを使うといいでしょう。

 

現金書留は中の金額によって料金が違ってくるので郵便局の窓口に持ち込む必要があります。

持ち込む日が土日・祭日の場合でも営業している郵便局もありますから、そちらに持ち込めば大丈夫です。

(土日・祭日も営業している郵便局はコチラで探せます。)

 

 

 

香典の郵送先は?

香典は喪主様宛に送るのが基本です。

しかし、誰が喪主様なのか分からないということもあります。

そんなときには宛先を故人の遺族様にすればいいでしょう。

 

◯◯市◯◯区◯丁目◯◯番地

◯◯◯◯様の

ご遺族様

 

最近は葬儀を自宅ではなく葬祭場で行うことがほとんどになってきましたが、間違っても香典は葬祭場には送らないようにしましょう。

何故なら現金書留は配達日時を指定できないので、配達員さんが葬祭場に着いたときには葬儀が終わっていたなんてこともあり得るからです。

そうなってしまうと葬祭場では現金書留を受け取るわけにはいかないので、配達員さんが持ち帰り差出人に返送されてしまいますので、香典は喪主様の自宅に送るようにしましょう。

 

お悔やみの手紙の文例

ご遺族の方と面識がない場合には、香典を現金書留で受け取った側からすれば、「この人は故人とどういう関係だったんだろう」ということが一番気になります。

ですから、お悔やみの手紙には故人との関係を明記し、葬儀に参列できない非礼を詫び、香典を同封したことを簡潔に書きます。

 

◯◯さんの突然の訃報に、ただただ驚いています。

◯◯さんは大学のサークルの1年先輩でたいへんお世話になり、社会人になってからも度々お付き合いをさせていただいていました。

本来であれば弔問に伺うべきですが、遠方のため(または、やむを得ない事情のため)それもかなわず、お手紙を差し上げた次第でございます。

ご葬儀に参列できない非礼をお許し下さい。

心ばかりですが、ご香典を同封させていただきます。

御霊前にお供えくださいますようお願いいたします。

慎んでご冥福をお祈りいたします。

 

お悔やみの手紙を書くときのポイント

お悔やみの手紙は普通の手紙とは違い、注意すべきポイントがいくつかありますのでご紹介します。

  1. 訃報を知ったら香典とともになるべく早く送る
  2. 黒インクで書く
  3. 墨を使うときは薄墨で
  4. 弔事が重ならないように、封筒は一重のものを使う
  5. 同じように便箋も一枚にする
  6. 重ね重ね、再び、続くなどの忌み言葉は避ける
  7. 便箋は無地の白が基本。先方との間柄によっては薄い色のものも可

このようなことに留意して書くようにしましょう。

 

 

訃報を葬儀の後で知ったときには?

よくあるのが故人が亡くなってしばらくしてからそのことを知ったというケースです。

学生時代の友人やその家族、退職された元の上司など、ほとんど会っていないような間柄の場合には訃報を知る機会も少なくなります。

なかには喪中はがきで亡くなられたことを初めて知った、という場合もあるでしょう。

そんな場合には訃報を知った時点でお悔やみに伺うのが一番いいのですけど、それがかなわない場合には、故人との関係の深さにより、お悔やみの手紙を出したりお花を贈ったりします。

もちろん香典を送ってもかまいませんが、そのときもお悔やみの手紙を同封します。

また香典袋には、四十九日前なら「御霊前」、四十九日を過ぎていたら「御仏前」と書きます。

ただ、浄土真宗では往生即成仏(亡くなると同時に仏になる)という考えがあるため、亡くなられた日に関係なく「御仏前」とします。

 

 

また香典を送るタイミングも、葬儀後一週間ほどは故人の遺品の整理や葬儀の精算などがあり、一ヶ月を過ぎた頃には四十九日の法要の準備もありますので、そのころは避けるようにするといいでしょう。

 

葬儀後に送るお悔やみの手紙の文例

 

ご母堂様のご逝去を知り、驚いてペンを取りました。

遠方とは言え、このたびのお葉書を戴くまで何も知らずにおりました。

お悔やみにも伺えず、本当に申し訳ありませんでした。

ご冥福をお祈りします。

ほんの心ばかりのものを同封させていただきましたので、お母様が好きだったお花でもお供えいただければ幸甚に存じます。

お母様が明るい人だっただけに、お寂しさがいっそう募るかと存じます。

あまり力を落とされず、皆様どうぞご自愛ください。

 

喪中はがきで初めて訃報を知ったことを書き、弔問に伺えなかったことをわび、相手のことを気づかう文章も入れるといいでしょう。

 

 

まとめ

 

  • 香典は郵送してもかまわない
  • 香典を郵送するときは現金書留を使う
  • 現金書留の宛先は喪主様にする
  • 喪主様が誰かわからないときには遺族様宛にする
  • 香典とともにお悔やみの手紙を添える
  • 葬儀が終わってから香典を郵送してもかまわないが、タイミングを考える

 

私の父親が亡くなったとき、葬儀が終わってからある人から香典が届きました。

しかし、手紙が入ってなかったので父親と送り主がどういう関係だったのか分かりません。

母親に聞いても分かりませんでした。

香典返しは送っておきましたが、しばらくは気になって仕方ありませんでした。

香典を郵送するときには必ずお悔やみの手紙を添えるようにしましょう。

そうでないと相手方に変な気を使わせてしまうかもしれませんからね。

 

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。