今では職場にも家庭にもパソコンが普及して、文字を書くということが本当に少なくなり、年賀状でも文面も宛名もソフトで作って印刷し、その気なら一文字も書かなくても送ることができます。
でも、年賀状のやり取りしかしていなくても大切な人に年賀状を出すときには何か一言添えたいですよね。
そんなとき、綺麗な字が書ければいいんですけど、自分の字にコンプレックスのある人は書きたくないものです。
そこで今回は綺麗な字を書くための簡単にできる8つのチェックポイントをご紹介します。
私も誰かが見るかもしれない字を書くときには実践していますよ。
綺麗な字を書くコツ
綺麗な字とはそもそもどんな字なんでしょうか?
私は綺麗な字とは人間味のある読みやすい字だと思っていて、多分に感覚的なものも関係してくるのだと考えています。
そして、読みやすい字のために必要なのが「バランス」と「柔らかさ」で、このどちらが欠けても読みやすい綺麗な字とは言えないのだと思います。
新聞の活字のような字はバランスは取れていますが、柔らかさがないので綺麗な字とは言えませんよね。
それは人が書いているものではないからです。
そんなことを踏まえながら綺麗な字を書く8つのコツを見ていきましょう。
1,リラックスかつ落ち着いて書く
他人が見るものを書くとき、綺麗な字を書ける人はいいのですが、そうでない人は「さあ、書くぞ」とリキを入れて書き始めるものです。
そんなときは身体が緊張してそれがペン先にも伝わり、思うように書けなくなってしまいます。
字を書くときにはかしこまった気持ちで書くのではなく、毎日の家事をこなすようなつもりで笑顔でも浮かべながら書きましょう。
かと言って、ゆるすぎる気分だと適当に書くようになってしまいます。
落ち着いて時間をかけ、丁寧な字を書くよう気をつけるだけで随分変わってきますよ。
2,軽く書く
これは上のことにも関連するのですが、ペンをぎゅっと握って強く書いてもうまく書けません。
鉛筆やシャープペンシルで色の薄い芯を使っているとどうしても力を入れないと書けないので、濃い芯で書くようにします。
私も最初はHBのシャープペンシルの芯を使っていましたが、Bの芯にしたらだいぶ変わりましたよ。
そういった意味では、文字を書くときはボールペンよりサインペンのほうがおすすめです。
3,少し右上がりで書く
綺麗な字を書くには右上がり六度の法則というのがあるそうで、これは中国で一番美しい字で書かれていると言われる書物の文字を研究して分かった法則だそうです。
確かに綺麗な文章は文字が右肩上がりになっていますね。
でもこれを意識しすぎると、六度どころかもっと傾いてしまったり、文字だけでなくて文章も右の方に上がってしまうようなことにもなります。
あくまでも「文字の右上がりは少しだけ」と意識するといいと思います。
そしてすべての文字の傾き具合を同じにするとバランスが良く見えます。
4.最後をしっかり書く
「終わりよければすべて良し」ではありませんが、文字の最後をきちんと終わらせると意外に綺麗に見えます。
逆にここをいいかげんにすると全体もいいかげんに見えてしまうので気をつけましょう。
どこが最後か知っている必要があるので、漢字の場合には書き順も重要になってきます。
書くのがどうも苦手だな、と思うような漢字があるなら書き順を確かめてみるのもいいかもしれませんね。
「必」や「飛」なんて漢字の書き順、ちゃんと知っていますか?
5.文字の間隔はゆとりを持たせる
一字一字は綺麗な文字でも文字間隔がギュッと詰まった文章は読みにくくて圧迫感を感じ、全体としての印象は悪くなってしまいます。
また、文字間隔が開きすぎているのも間延びした感じになってしまいますので、文字を四角の中に書くとして、その四角の8割くらいに収まるように書き、全体のバランスを整えるようにすると綺麗に見えます。
6.文字の位置を揃える
横書きなら文字の一番下が一直線上に水平に揃うようにし、縦書きなら文字の中心を結ぶ線が垂直になるように気をつけます。
上の画像のように罫線が引いてあるときには書きやすいのですが、引いてない場合には用紙の端を基準にするといいと思います。
7.文字の大きさを考える
ひらがなやカタカナは漢字より大きく見えるので、漢字を書くときには少しだけ大きく書くとバランス的にいいです。
特に画数の多い漢字は小さく見えやすいので気をつけます。
逆に画数の少ない漢字はひらがなやカタカナと同じくらいの大きさでもいいでしょう。
8.パーツの平行に注意する
例えば「株」という漢字の場合、「木」というヘンと「朱」というツクリが合わさってできていますが、二本の縦棒と三本の横棒を並行になるように書くと綺麗に書けます。
終わりに
今でこそ会社で使う会議の資料は全部パソコンで作成されますが、私が会社に入った頃は手書きで書いてコピーしてました。
そのころは綺麗な字が書けずに資料を作るのに随分と時間がかかっていました。
でも、今回ご紹介したようなことをゆっくり落ち着いて実践するうちに、段々と綺麗に書けるようになりました。
美文字とまではいきませんが、男性としてはいい線いってると思ってますし、周りの人もそう言ってくれます。
字の上手い下手は遺伝でも先天性のものでもなく、綺麗な字を書けるようになるにはたくさん書いて練習するしかありません。
字を書くのが苦手だという方はじゃんじゃん書いて練習しましょう。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。