親戚の人やご近所さんなどの知人が怪我や病気で入院するとお見舞いに行きますね。
しかもそういう状況って続くことがありませんか?
私も兄が網膜剥離の手術、ご近所さん二人が肝臓病と胃潰瘍と、同じ頃に三人も入院してしまって、お見舞いに何を持って行こうかと悩んだことがあり、結局、兄は気心も知れているしご近所さんも地域の慣習で現金のほうがいいだろうと現金を贈りました。
そのときお見舞いで贈るのは何がいいかいろいろ調べましたのでシェアしたいと思います。
お見舞いに贈って喜ばれるものは?
知っている人、特に親しく付き合っている人が入院したとなると、すぐにでもお見舞いに駆けつけたくなりますね。
でもそこでちょっと冷静になって、お見舞いに行ってもいいかどうか考慮しましょう。
相手の怪我や病気が重篤なものであったり、手術直後で衰弱が激しい時などのお見舞いは避けるべきで、そうでないときに何を贈ったらいいのかを考えましょう。
お見舞いに贈られて嬉しいものベスト3は
- 現金
- 本
- 生花
この三つです。順番に見ていきましょう。
現金
入院するとなると入院費の支払いも必要となり、現金をいただくのは一番ありがたいものですが、ここで困るのが贈る金額ですね。
相手との関係もあり、少なくては失礼になるし、多すぎても相手も困るでしょう。
お見舞いの際に渡す額の相場は相手によってだいたい次のようになっています。
両親・兄弟・親戚 10,000円~
友人・知人 5,000円
ご近所さん 5,000円
部下 5,000円
この金額はあくまでも目安で、自分の立場や相手とどれだけ親しいかで変わります。
例えば自分が会社の社長を務めているなら両親や親戚に贈るのはもっと高額でもかまいませんし、親戚同様にしているご友人や知人も同じです。
ただご近所さんの場合には、その地域の慣習があるときはそれも考慮に入れましょう。
一昔前は3,000円というお見舞金を渡すこともありましたが、このご時世では退院祝いや全快祝いを返すとほとんど残らなくなることもあるので、親戚以外は5,000円が目安になるかと思います。
お見舞金を渡すときののし袋は、上の写真のような水引のないシンプルなものを使うか、水引があっても結び切りの水引のものを使い(正式には紅白の結び切りの水引です。)、熨斗(のし)は付けずに新札でなくてきれいな紙幣を入れます。
新札はあらかじめ用意しておかなければいけないので、「入院するのを待っていた」かのようなイメージがあるため使いません。
現金を渡すのはリアルすぎると思うのなら、「お見舞いの品に何をしようかと迷いましたが」と一言添えて渡せば失礼にならないでしょう。
ただし、上司へのお見舞いに現金を渡すのはマナー違反とされていますので注意しましょう。
本
入院していて体調がある程度回復してくると、毎日が本当に暇です。
私も十二指腸潰瘍で入院したことがありますが、つらい時期がすぎるとずっと寝ていることもなく、テレビも面白いものもなくて暇で暇で本ばかり読んでました。
入院中は暇つぶしに困ってしまい、骨折などの長期入院は特にそうだと思います。
今はスマホのゲームがいい暇つぶしになるんですけど、すぐに飽きてしまったり、お年寄りはスマホを持ってないことが多いですし、スマホが禁止されている病院もあります。
入院中にスマホを使えても本を贈られるとすごく嬉しいもので、その本が好きなジャンルのものだったり、好きな作家のものだったりすると、「よく気がついてくれたね」と大感激ものですよ。
どんな本を贈るのがいいのかは相手に直接尋ねてみるのが一番いいんですけど、お見舞いの品は少しサプライズがあるほうが喜ばれるので、家族の方に本人がどんなことに興味があるのか聞いてみて、それに関する本を贈るのがいいですね。
どんなものがいいのか分からないときは
- とにかく楽しい気分になれるもの
- 相手の趣味に合ったもの
- 自分が読んで面白かったもの
この三つのなかから選べば間違いないでしょう。
ただし、相手が読書好きの場合にはすでに持っている本とかぶらないよう、少し違った毛色の本を贈るのもアリです。
本の金額は現金を贈るときと同じくらいにします。
1冊では少ないときには2冊、3冊とまとめてもよく、入院が長期になるときには、相手が読み終えたころを見計らって違う本を持っていけば喜ばれますよ。
生花
入院しているときにキレイな生花をいただいて飾ると、病室が華やかになって気分も晴れやかになりますね。
でも、お見舞い品の定番である生花にも気をつけなければならないことがあり、次のような生花はタブーとされていますので注意しましょう。
鉢植えの花
「根が付く」が「寝付く」を連想させ縁起が悪いから。
匂いが強い花
普段はいい香りだと感じていても、身体が弱っているときには気分が悪くなることがあります。
菊
仏花に使われる花だからです。
椿
花が首からポトリと落ちて縁起が悪いから。
シクラメン
「死」と「苦」を連想させるから。
赤や茶褐色の花
血の色を連想させるから。
お見舞いにはタブーとされている花でも、贈られる本人が好きな花なら大丈夫で、「あなたが好きな花だから」という一言を添えて贈りましょう。
ただし、大部屋の場合には贈らないほうがいいでしょう。
お見舞いに持っていく場合には、花束よりもフラワーアレンジメントのほうが喜ばれます。
花束だと飾るために花瓶が必要になりますが、フラワーアレンジメントならそのまま置いておくことができるからです。
また、最近では衛生面の配慮から生花の持ち込みが禁止されている病院もありますので、そのような場合にはプリザーブドフラワーを贈りましょう。
上司には何を贈る?
入院している人が職場の上司だとお見舞いの品物に困りませんか?
現金を贈るのはマナー違反だし、本を贈るにしてもどんな本が好みなのか家族の人にも聞きにくい。
「これ、私が読んだなかで一番面白かった本なんです」と言って渡しても、プライド高い上司なら「おまえと一緒にするな」と機嫌を損ねてしまうこともあります。
そうなると入院中の上司に贈るのは生花ということになりますね。
お花なら上下関係にかかわらず贈れますし、他の見舞客とかぶっても大丈夫で、病室が一層華やかに明るくなります。
金額もお見舞い品として相当のものがたくさんありますから、選びやすいと思います。
選ぶセンスは必要になりますが、迷った時は花屋さんに聞いて選んでもらいましょう。
お見舞いの品物で気をつけたいこと
お見舞いの品としてお菓子やフルーツなどの食べ物もよく用いられますが、気をつけたいことがあります。
まず第一に、「入院患者はそれほどお腹は空いていない」ということです。
入院しているときは日常生活を送っているときよりも活動量が格段に落ちるので、「食事の時間が待ち遠しい」なんてことはまずありません。
リハビリを何時間も行うような場合は別ですが、そうでなければ食事は「時間がきたから食べる」のであって、量もそれほど食べられません。
なので、カステラやケーキなどお腹がふくれてしまうものや、多すぎるフルーツなどは家族の人が持ち帰って家で食べるということになります。
生ものも困りものです。
あとで食べようと思っていても、傷みが心配で結局捨ててしまったなんてことも起こります。
特に暑い時期にはそうですね。
そのほかにも、特定の食べ物のアレルギーがあったり、疾患によっては食事制限がある場合もあるので、食べ物をお見舞いに持っていくときには十分に注意しましょう。
まとめ
◆お見舞いに持って喜ばれるものベスト3
- 現金
- 本
- 生花
◆上司へのお見舞い品は生花が最適
◆食べ物を持っていくときには注意が必要
誰かのお見舞いに行く時に必要なのは相手への心配りです。
入院している人がどんな心境でいるのかは入院してみないと分からないものですが、お見舞いにはその人を励ますために行くものです。
入院中は心身ともに疲弊していますから、お見舞いに行ったら相手の気分が少しでも楽しくなるように盛り上げましょう。
そしてお見舞いの品物も失礼のないものを選ぶようにしましょう。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。