お祭りのなかには祇園祭のような厳かなものもあるんですけど、中には勇壮なものもありますね。
秋田県の仙北市で行われる角館のお祭りもやまとやまがぶつかり合うそんな勇壮なお祭りです。
2015年には死亡事故も発生してしまったのですが、それ以降も安全に留意して開催が続けられています。
今回は角館のお祭り2019の日程や見どころ、アクセス方法などの情報をお届けします。
角館のお祭り2019 開催情報
角館のお祭り2019
- 開催日:2019年9月7日(土)~9日(月)
(7日:神明社の宵祭り)
(8日:神明社の本祭り及び薬師堂の宵祭り)
(9日:薬師堂の本祭り) - 開催場所:秋田県仙北市角館町中心部(秋田新幹線/秋田内陸線/JR田沢湖線・角館駅前周辺)
- 問合せ先:角館のお祭り実行委員会
- 電話:0187-54-2700
角館のお祭り 見どころ
角館のお祭りの最大の見どころはやまぶっつけです。
ここで言う「やま」とはお祭りで使われる山車(だし)の「曳山」のことです。
角館のお祭りでは各丁内がやまを出して、神明社や薬師堂への参拝や領主であった佐竹北家上覧のために街を練り歩きます。
その際にやま同士が鉢合わせをすると、どちらを優先して通すのか交渉をします。
その交渉がまとまらないと、やま同士をぶつけて勝負するのです。
参拝に行くやまを「上り山」、参拝から帰るやまを「下り山」と言い、下り山が道を譲るという作法があるため、上り山と下り山ではやまぶっつけは起きません。
やまぶっつけが行われるのは参拝が済んだ3日目の夜が一番多く、なかには前年の遺恨から相手を待ち伏せしているやまもあるようです。
このやまぶっつけは一瞬にして勝負が決まるようなものではなくて、参加した若者たちが力の続く限り延々とやまを押し続け、ときには明け方近くまで続くこともあります。
まさに消耗戦ですね。見物している人も大変です。
そんなやまぶっつけを毎晩行うことは難しく、通常は3日目の夜に1回だけやまぶっつけを行うことが多いようです。
これに対して観光客のために行うのが観光やまぶっつけです。
観光やまぶっつけは角館のお祭りの中日の8日の18時ころから行われ、事前にぶつかるやまは決められています。
本チャンのやまぶっつけはいつ始まるか分からないのですが、観光やまぶっつけはその時間に行けば必ず見られ、踊りやお芝居も見られるので好評です。
アクセス方法と駐車場
◆電車・新幹線
角館のお祭りで曳山が行われるのはJR田沢湖線、秋田内陸線及び秋田新幹線の角館駅前周辺道路です。
角館駅からやまが参拝する神明社と薬師堂までは直線距離で約900mと、徒歩で約15分くらいで着く距離です。
角館駅は三つの路線が乗り入れていますので便利です。
◆車
角館のお祭りのやまぶっつけは深夜にまで及ぶことがあり、公共交通機関の営業時間外となってしまうので車で行きたい人も多いことでしょう。
アクセス方法
- 秋田自動車道・大曲ICより約45分。
- 東北自動車道・盛岡ICより約1時間20分。
- 秋田空港から約1時間。
- 秋田市中心部から約1時間10分。
◆駐車場と交通規制
車で行く場合には無料の駐車場は落合球場駐車場のみで、他は次の有料駐車場を利用することになります。
- 市営桜並木駐車場(150台)
- 旧角高グラウンド駐車場(420台)
- 田町山駐車場(590台)
- 仙北市健康管理センター横駐車場(200台)
駐車料金は普通車500円、中型車1,000円となっています。
おまつり期間中は交通規制が行われますので田町山駐車場や仙北市健康管理センター横の駐車場は注意が必要です。
(角館のお祭り期間中の交通規制図はコチラ)
角館のお祭りで起きた事故
2015年の角館のお祭りの最終日の深夜、2台のやまに挟まれて張番(はりばん)という責任者の男性が死亡するという事故が発生しました。
交渉が終わっていないにもかかわらず、さらに絶対的な権限を持つ張番が止めたにもかかわらず、やまを突進させたというしきたりを無視したことが原因のようです。
こういったお祭りでは対抗意識が強くなってアドレナリンが出まくり、血気にはやる人が出るものです。
その後角館のお祭り実行委員会が会合を数回開いて安全対策案を検討し、危ぶまれた今年のお祭りも何とか開催されるようです。
元気なところを見せてくれるのはいいのですが、冷静な行動を取って欲しいと思います。
まとめ
角館のお祭り2019
- 日程は2019年9月7日(土)~9日(月)
- 迫力あるやまぶっつけを見るなら9日の夜
- 確実に見るなら観光やまぶっつけ(9月8日)
- アクセスは電車が便利
角館のお祭りは「角館祭りのやま行事」として国の重要無形民俗文化財にも指定されている350年の歴史あるお祭りで、2016年にはユネスコの無形文化遺産にも登録されましたが、2015年の事故のこともあり、それ以降は厳重な警備のもとで開催されています。
でも、やまぶっつけは是非とも見たいイベントです。
今年はヤマ場が月曜日の深夜なので、翌日のことが心配ですが何としても見たいものです。
見物する人もやまを曳く人もマナーを守って楽しみましょう。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。