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ほおずき市2020!浅草寺だけじゃない 由来や値段、アクセスは?

梅雨も終わりに近づくころ、本格的な夏の訪れを予感させるお祭りがほおずき市です。

ほおずき市と聞くとすぐに頭に浮かぶのは浅草寺ですが、発祥は港区の愛宕神社の縁日で薬草としてほおずきが売られていたのが始まりです。

そのほかにも東京都内では各地では毎年ほおずき市が7月に行なわれます。
(愛宕神社は6月開催)

下町の夏の風物詩であるほおずき市の由来や浅草寺でのほおずき市の日程や時間、東京都で行われるその他の主なほおずき市の詳細についてみてみましょう。  

ほおずき市の由来

ほおずき市のような行事は神道や仏教の影響を受けているものがほとんどで、ほおずき市もそうなんですね。

愛宕神社では毎年6月23日と24日の両日に千日詣りが行なわれ、この日に社殿前の茅の輪(ちのわ)をくぐってお参りすると千日分のご利益があると言われていました。

そして境内に自生するほおずきを煎じて飲むと子供の癪や婦人病に効果があるとされ、大勢の人たちがお参りに訪れていました。

ほおずきって、小さい頃には中身を出して口に入れ音を出して遊んだものでしたが、 昔は薬として食べられていたんですね。

どんな味がしたんでしょうね。

愛宕神社は神道ですが、仏教ではほおずき市は観音菩薩(観音様)信仰と深い関わりがあります。

仏教では毎月18日は仏様とご縁がある日とされ、18日を「縁日」と呼んで、この日に参拝すると大きな功徳が得られるとされていました。

その後、縁日とは別に「功徳日(くどくにち)」という縁日が毎月1回設けられて、この日に参拝すると何百、何千日分のお参りに相当する功徳があるとされました。

各月の功徳日は次の12日間です。

7月10日の功徳日は46,000日分のお参りの功徳があるとされ、1年のうちでもこの日の参拝が特に盛んになってきます。

意気込んだ人たちが大勢、前日の7月9日から参拝に訪れるようになり、7月9日と7月10日が「四万六千日の縁日」とされるようになりました。

人がたくさん集まるところでは商売が成り立ち、市が立ちます。

愛宕神社でほおずきがよく売れていたことや、1189年、鎌倉政権下の源頼朝が奥州藤原氏と戦った奥州合戦(奥州征伐)で帰途の途中に浅草で弱った兵士にほおずきを食べさせたという故事もあり、浅草寺の四万六千日の縁日にはほおずきが売られるようになりました。

その後、江戸にある神社やお寺にもその風習が広がり、いまでは日本のいたるところでほおずき市が見られます。

浅草寺のほおずき市

ほおずき市と言えば浅草寺と言われるくらい有名で、規模も最大です。

浅草寺は初詣の人出ランキングでも毎年上位にランクインしていますね。

浅草寺 ほうずき市の開催日と時間

  • 住所:東京都台東区浅草2丁目3-1
  • ほうずき市:2020年7月9日(木)・10日(金) 8:00頃~21:00頃(毎年同じ)
  • 本堂:2020年7月9日(木)・10日(金) 6:00頃~20:00頃(毎年同じ)

問合せ先:浅草寺

電話:03-3842-0181(日祝日を除く9:30~16:00)

浅草寺へのアクセス

ほおずきの値段

売られているほおずきの値段はどこもだいたい統一されています。

ただし、深大寺のほおずき市と神楽坂まつりはボランティアと商店街が運営しているため少しお安くなっています。

また、交渉によって値切ることも可能で、特にほおずき市の終了時刻近くに売れ残っているほおずきは安くなる可能性大です。

愛宕神社のほおずき市

愛宕神社はほおずき市発祥の地であり、羽子板市の発祥の地でもあるんです。  

愛宕神社へのアクセス

清水稲荷神社のほおずき市

清水稲荷神社の境内には大木がいくつかあり、中でも推定樹齢訳500年、 高さ約15メートルのイチョウが有名です。

 

清水稲荷神社へのアクセス

深大寺の鬼燈(ほおずき)まつり

深大寺の鬼燈まつりは、浅草寺が屋根の改修を行ったときに業者さんのほおずきが余ってしまい「深大寺さんもどうですか?」と尋ねられたのがきっかけで2009年から始まりました。

パフォーマンスライブもあるんですよ。

ボランティアさんの運営なので、ほおずきの値段もちょっぴり安いようです。

深大寺のほおずき市は、提灯に見立てたほおずきを並べて精霊たちを迎える「鬼燈まつり」の一環として行なわれていて、深大寺ではほおずきを鬼灯でなく鬼燈と表記しています。  

 

 
深大寺はだるま市でも有名で、だるまも売られていますよ。
深大寺へのアクセス

朝日神社のほおずき市

こちらのほおずき市も歴史はまだ浅く、2005年の開催が最初です。

朝日神社のほおずき市はほおずきが名産の宮崎県日之影町が主催していて、ひとつの直径が10cmもあるほおずきが出品されます。  

また、社殿では神楽が奉納される予定です。(観覧無料)

朝日神社へのアクセス

文京ほおずき市

文京朝顔・ほおずき市のうち、ほおずき市は源覚寺が会場になります。

(ちなみに朝顔市は傳通院が会場で、朝顔市とほおずき市は同日開催です。)

源覚寺へのアクセス

神楽坂まつり

神楽坂通りで行われる神楽坂まつりの一環としてほおずき市が行なわれ、前半の2日間がほおずき市、後半の2日間が阿波踊り大会になります。

ほおずき市の期間中は「浴衣コンシェルジュ」という方がボランティアで神楽坂を案内してくれるんですよ。

神楽坂まつりの屋台は有名店が出店しているので、普通の屋台よりもひとクラス上のグルメが楽しめますよ。

 

神楽坂ほおずき市へのアクセス

信松院のほおずき市

つい最近市制100周年を迎えた八王子市にある信松院のほおずき市もそれほど歴史は古くはありません。

朝顔や風鈴も売っていて、境内にお洒落なカフェもありますのでデートにもいいですよ。

ブティックもあるんですけど、こちらはちょっとシニア向けかな。

信松院へのアクセス

終わりに

紹介したほかにも関東地方では関東の出雲さんと呼ばれる神奈川県の出雲大社相模分祠などでもほおずき市が開催されます。

そのほか全国各地でもほおずき市が開催されています。

夏の風物詩であるほおずき市。

ほおずき市で威勢のいいハッピ姿の商売人の人たちや、浴衣姿の女性を見ると 「夏がやってきたんだなぁ」と感じますね。

近くの町でほおずき市が開催されたら 夕涼みがてら覗いてみてはいかがですか?

きっと日本人に生まれてよかったなぁと思いますよ。

 

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。