2019年の社日はいつ?その由来や意味もご紹介!

日本には季節の移り変わりを知るための日本独特の雑節という暦日(れきじつ・こよみのこと)があります。

節分や入梅も雑節のうちのひとつなんですけど、社日(しゃにち)という聞き慣れない雑節もあります。

今回は2019年の社日はいつなのか?や社日の由来や意味についてご紹介します。

 

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2019年の社日はいつ?

社日とは?

社日は春と秋の二回あり、春のものを「春社(しゅんしゃ、はるしゃ)」、秋のものを「秋社(しゅうしゃ、あきしゃ)」と呼んでいて、春分と秋分に一番近い戊(つちのえ)の日が社日になります。

戊の日って何?ってことなんですが、「戊」は十干(じっかん)の5番目に当たります。

今度は十干って何?ってなりますね。

十干は誰でも一度くらいは聞いたことがあると思いますが、甲(こう)乙(おつ)丙(へい)丁(てい)・・・というあれです。

 

十干は古代中国で考えられた「陰陽五行説」からきています。

自然界のあらゆるものは陰と陽に分けられ、その二つが森羅万象のものを構成しているという思想を「陰陽思想」といいます。

例えば月が陰で太陽が陽、女性が陰で男性が陽という具合にです。

また自然界のすべてのものは「木(き)、火(ひ)、土(つち)、金(か)、水(みず)」からできている、というのが「五行説」です。

陰陽思想と五行説が組み合わさってできたのが陰陽五行説です。

つまり万物は五行から成り立っており、五行にはそれぞれ陰と陽があるというものです。

そして陽を兄(え)、陰を弟(と)として五行に順番に割り振ったものが十干で、これを日付にもあてはめました。

ですから同じ十干は10日に一度廻ってきます。

日付には正確には十干と十二支(子、丑、寅、卯、・・・)を組み合わせた干支(えと)が使われているんですが、ここでは干支の詳細は割愛します。

 

意味 十干 音読み 訓読み
木の兄 こう きのえ
木の弟 おつ きのと
火の兄 へい ひのえ
火の弟 てい ひのと
土の兄 つちのえ
土の弟 つちのと
金の兄 こう かのえ
金の弟 しん かのこ
水の兄 じん みずのえ
水の弟 みずのと

 

2019年の社日はいつ?

2019年の干支カレンダーで春分の日と秋分の日の前後の日付をみてみると、十干は次のようになっています。

春分の日(3月21日)

  • 3月20日:丙
  • 3月21日:丁
  • 3月22日:戊

春分の日の次の日が戊の日ですね。

 

秋分の日(9月23日)

  • 9月18日:戊
  • 9月19日:己
  • 9月20日:庚
  • 9月21日:辛
  • 9月22日:壬
  • 9月23日:癸
  • 9月24日:甲
  • 9月25日:乙
  • 9月26日:丙
  • 9月27日:丁
  • 9月28日:戊

秋分の日の前の戊の日と次の戊の日まではどちらも5日間で、どちらが直近の日なのか迷ってしまいますね。

この場合には秋分の瞬間が午前か午後かで判断します。

2019年の秋分の瞬間は9月23日の午前7時50分なので、より近い戊の日は9月18日になります。

 

春社:3月22日

秋社:9月18日  ということになります。

 

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社日の由来と意味

十干の考えは古代中国で生まれました。

社日となる「戊の日」は「土の兄(つちのえ)」というこのなので、土に関係しています。

農耕民族にとって土は非常に大切なものです。

そこで戊の日に土にお祈りと感謝を捧げる日とされたのが社日です。

また、社日の「社」には「土地の神」という意味があり、産土神(うぶすながみ)をお祀りして感謝するのが社日です。

 

 

農業を営むにあたって重要な節目となる日が一年に二度あります。

春分の日と秋分の日です。

春分の日はこれからお米を育てる田んぼを準備するときで、秋分の日は育ったお米を収穫するときです。

この春分の日と秋分の日に近い戊の日に、産土神を祀りお祈りと感謝をするわけです。

  • 春社:五穀豊穣を祈願する
  • 秋社:収穫を感謝する

一年に二回ある社日にはこんな意味があったんです。

 

社日には何をする?

社日と同じ雑節の節分には豆まきをし、彼岸にはお墓参りに行くという風習がありますが、社日には全国共通のこれといった習わしはありません。

社日に行われる行事は地域によってさまざまで、産神様をお祀りするという気持ちは同じでありながらお餅をついて食べる、熱湯を笹を使って体にかけて心身を鍛える湯加持(ゆかじ)をする、などの風習が残っているところもあります。

 

社日は神様がおいでになる日なので、土いじりはしないという地域もあるようです。

また、社日の日に神社を7社詣でるとボケ封じや痛風封じになるとも言われています。

さらに、春社の日にお酒を飲むと耳が良くなると言われていて、そのお酒のことを治聾酒(じろうしゅ)と呼び、俳句の春の季語にもなっています。

(治聾酒の酔ふほどもなくさめにけり/村上鬼城)

 

 

お酒をお供えとして氏神神社に持っていくこともあります。

 

社日でも何もしないという地域もたくさんあります。

と言うより、その地域では社日という雑節が知られていないのだと思います。

 

終わりに

社日って同じ雑節である節分やお彼岸、入梅などと比べて影が薄いですよね。

だから社日と言っても特に何もしないという人が多いのだと思います。

でもある程度の年齢の方にとってはボケ、今で言う認知症はとても気になる話です。

ボケ封じのために社日の日に7社の神社をお参りするなんてのはいかがでしょうか。

いい小旅行になるかもしれませんよ。

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。