日本には季節の移り変わりを伝える暦日があり、寒さが厳しいころに立春という言葉を聞くと何だか気分が明るくなりますね。

待ち遠しい立春は2019年にはいつ訪れるんでしょうか。

また立春という何だか古めかしい言葉からこれは古い暦、つまり旧暦と何か関係があるのでしょうか。

今回はそんなところについて解説します。

 

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立春2019

2019年はいつ?

立春には春が立つ、すなわち寒い冬が峠を超えて春が始まるときという意味があります。

そして2019年の立春は2月4日です。

 

また、立春は二十四節気のうちのひとつなんですけど、次の二十四節気である雨水の前日までという期間を表すこともあります。

(二十四節気についてはこちらを参考に→二十四節気の一覧と意味や覚え方!雑節とどう違う?

 

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立春と旧暦

「旧暦では立春が1月1日だった」と聞いたことはありませんか。

これって本当なんでしょうか。

立春と旧暦の関係について見てみる前に旧暦と新暦、さらに二十四節気について、それぞれどのようなものなのか見てみましょう。

旧暦とは

現在の暦は地球が太陽の周りを一周する期間をもって一年としています。

ところが、明治5年までは月の満ち欠けの周期を1ヶ月とした暦が使われていました(太陰暦)。

 

 

月の満ち欠けの周期は29.5日なので、12ヶ月にすると354日となって実際の1年より11日も少ない日数になってしまいます。

この暦をそのまま続けていくと、1月(昔は睦月と言っていましたが)なのに暑いということも起きてしまいます。

これを補正するためにほぼ3年に1度、閏月(うるうつき・じゅんげつ)というものを設けて平均すると1年がだいたい365日になるようにしていたわけです。

明治3年は10月が29日間で、その次にまた29日間の閏10月が入れられました。

このように、閏月がある年は1年が13ヶ月だったわけです。

太陰暦に太陽の動きも加味して作られたものが旧暦で、太陽太陰暦と呼ばれているものです。

 

新暦とは?

新暦は現在使われている暦であり、地球が太陽の周りを回る周期を一年として作られた暦で、グレゴリオ暦と呼ばれています。

実際に太陽が地球の周りを回る周期は平均365.2422日なので、グレゴリオ暦では4年に一度うるう年を設け、2月を1日多い29日間にしています。

(厳密に言えば、周期が365.25日より少し短いので、うるう年でないときもあり、2100年はうるう年ではありません。)

太陽の位置と暦に相関関係がなかった旧暦と違い、新暦では年が違っても同じ日なら太陽の位置も同じです。

つまり、新暦で同じ月、同じ日なら季節感もほぼ同じになるということになります。

 

二十四節気とは?

旧暦を使っていたころには閏月を入れるとは言え、2年も経てば10日以上のズレが生じてしまいます。

これだけズレてしまえば農家の人にとっては種のまき時が違って収穫量に大きな影響が出てしまいますし、漁師の人にとっても漁獲高が減少してしまいます。

そこで、旧暦(太陽太陰暦)とは関係なく季節の移り変わりを知る目安として考えられたのが、太陽の動きを元にした二十四節気で、古代中国で整備されていきました。

二十四節気はまず一年を春夏秋冬の4つの時節に分け、さらにそれぞれに6つの節気を15日ずつの間隔で割り当てました。

そして、冬至の日と春分の日の中間点を正月としてその節気を立春とし、一年の始まりとしたと言われています。

 

二十四節気は15日周期で回ってくるため、全部の節気が終わる日数は24✕15=360(日)となり、1年・365日には少し足りません。

そのため、二十四節気の日付けは年によって違うこともあり、毎年同じというものではありません。

(二十四節気は中国の内陸で考えられたもので、日本の気候と少し違うところもあります。それを補正するために日本では雑節という独自の暦日が考えられています。)

 

立春と旧暦

旧暦では立春が1月1日?

立春は二十四節気のうちの一つで、旧暦では正しい季節の移り変わりが分からないために太陽の運行を元に考えられたものです。

従って、立春などの二十四節気は月の満ち欠けを基準とした旧暦とは考え方が違います。

立春に旧暦も新暦もなく、どちらかと言えば地球が太陽の周りを回る周期を元にした新暦に近いと言えます。

 

ちなみに2019年の立春は2月4日で、旧暦では2018年の12月30日になります。

2020年の立春も2月4日で、旧暦では2020年1月11日になります。

さらに2021年の立春は2月3日で、旧暦では2020年12月22日になります。

どの年も旧暦の1月1日ではありませんね。

 

つまり、「旧暦では立春が1月1日」というのは誤解であり間違いなのです。

何故このような誤解が生じたのかと言うと、「年の始まり」と「1月1日」であると勘違いしたためだと思います。

 

旧暦では日付けと実際の季節との間にズレが生じます。

そのために二十四節気というものが考え出され、二十四節気に応じて人々の生活行動が決まっていきました。

そして寒い冬が終わった次の節気である立春を、農民や漁民が生活する上での「年の始まり」とするようになったのです。

この「年の始まり」にするということを「1月1日にする」ということと勘違いしたため、「旧暦では立春が1月1日」という誤解を生むようになったのでは、と考えられます。

 

終わりに

「立春」という言葉を聞くと、「これから暖かくなっていくんだ」と何だかウキウキした気分になります。

半年後に訪れる「立秋」には少しさびしい感情も湧いてきます。

言葉によって季節の移り変わりや心情の変化を感じられるなんて、素晴らしいですね。

旧暦にしても新暦にしても、昔の人はよくこのような暦を辛抱強く作ってくれたものです。

改めていにしえの人たちの努力に感謝、感謝ですね。

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。