ビールは日本のアルコール飲料の代表と言えますね。

ビールは高いからと発泡酒に切り替えた人も多いと思うんですけど、発泡酒とビールの違いって酒税だけなんでしょうか。

また、第三のビールというものもありますが、この三つはどう違うんでしょうか。

 

スポンサーリンク

 

発泡酒・ビール・第三のビールの違いとは?

発泡酒とビール、さらに第三のビールの一番大きな違いは酒税による違いだということは多くの方が知ってみえるでしょう。

酒税の違いは原料(麦芽の量)による違いですので、原料の違いによって酒税が違ってくるということです。

順番に見ていきましょう。

 

原料の違い

酒税法によると、ビールや発泡酒、第三のビールはすべて発泡性酒類に分類されていて、簡潔に言うとそれぞれの定義は次のようになります。

ビール
  • アルコール度数が20度未満
  • 麦芽、ホップ、水、及び副原料(麦、米、とうもろこし、糖類、でんぷん等)を発酵させたもので、麦芽の重量比率が水を除いた全体の二分の一(1/2)以上あること

 

 

麦芽重量比率1/2以上というのは2018年4月から規定が変更になったもので、それ以前は三分の二(2/3)でした。

麦芽重量比率の規定が少し緩くなったわけです。

発泡酒
  • アルコール度数が20度未満
  • 麦芽、ホップ、水、及び副原料(麦、米、とうもろこし、糖類、でんぷん等)を発酵させたもので、麦芽の重量比率が水を除いた全体の二分の一(1/2)未満のもの

 

 

第三のビール
  • 糖類、ホップ、水等を発酵させたもの(エキス分が2度以上のものに限る)
  • 発泡酒にスピリッツ(蒸留酒)を加えたもの(エキス分が2度以上のものに限る)

第三のビールはさらにその他蒸留酒リキュール(発泡性)の二つに分類されます。

「糖類、ホップ、水等を発酵させたもの」というのは麦芽を使用していないということで、こちらがその他蒸留酒です。

「発泡酒にスピリッツ(蒸留酒)を加えたもの」というのがリキュール(発泡性)になります。

リキュール(発泡性)のアルコール飲料を第4のビールということもあります。

 

 

第三(第4)のビールという呼び方はメディアが勝手に作り出した表現で、そもそもビールの範疇にないものなので正しい表現ではありません。

ビールメーカーは新ジャンルのアルコール飲料と呼んでいます。

 

Sponsored Link

 

酒税の違い

かって、発泡酒や第三のビールというものは販売されていませんでした。

ところが酒税が上がってビールの値段が上がり、ビールメーカーは酒税が安いビールテイストの飲料を発売しました。

これが発泡酒です。

しかし、2003年に酒税法が改正されて発泡酒の値段が上がってしまいました。

そこで、ビールメーカーは酒税が安いビールに似たアルコール飲料の開発を進め、これが第三のビールと言われているものです。

 

発泡性酒類の税額は次のようになっています。

ビール 

  • 1kl(1000l)当たり 220,000円
  • 1缶(350ml)当たり 77.00円

発泡酒

麦芽比率25%以上のもの

  • 1kl(1000l)当たり 178,125円
  • 1缶(350ml)当たり 62.34円

麦芽比率25%未満のもの

  • 1kl(1000l)当たり 134,250円
  • 1缶(350ml)当たり 46.99円

現在の発泡酒はほとんどが麦芽比率が25%未満ですので、1缶当たりの酒税は46.99円ということです。

第三のビール

  • 1kl(1000l)当たり 80,000円
  • 1缶(350ml)当たり 28.00円

 

今後はどうなる?

これまでいろいろ改定されてきた酒税なんですけど、今後はどうなるんでしょうか。

国家としては年々減少している酒税収入を増やしたいんだけど、酒税の高いビールは販売量が減少し続けている。

一方、消費者としては発泡酒や第三のビールよりもビールのほうが飲みたい。

となれば酒税法がどうなるかはだいたい分かりますね。

売れている発泡酒や第三のビールの酒税を上げ、ビールの酒税を下げるという動きが出ています。

ビールの税額を3段階で引き下げ、2023年に第三のビールを発泡酒に統一、そして2026年10月に発泡酒類の税額をすべて55円程度に統一するというものです。

そうなると1缶当たりの値段はどうなるのか、一般的な価格でみてみると

  • ビール 215円→193円
  • 発泡酒 159円→167円 になります。(第三のビールはなくなります。)

ビールと発泡酒の値段の差は56円だったのが半分以下の26円になります。

こうなるとビールの販売数も増えるでしょう。

ビールの値段が下がるのはありがたいんですが、発泡酒が上がるのは痛し痒しというところでしょうね。

普段飲むのは発泡酒で、たまに飲むビールの頻度が増えるというところではないでしょうか。

ビールの値段だけ下げて発泡酒の値段はそのままにしてほしい、というのが私を含めた消費者の本音でしょう。

 

まとめ

以上のことを簡単にまとめると次のようになります。

ビール

  • 麦芽の重量比率が50%以上
  • 酒税(350ml当たり):77円

発泡酒

  • 麦芽の重量比率が50%未満
  • 酒税(350ml当たり):麦芽の重量比率が25%以上のもの 62.34円
  • 酒税(350ml当たり):麦芽の重量比率が25%未満のもの 46.99円

第三のビール

  • 麦芽を使用していないもの
  • 発泡酒にスピリッツ(蒸留酒)を加えたもの
  • 酒税(350ml当たり):28.00円

将来的には第三のビールは発泡酒に統一され、酒税も1缶(350ml)当たり55円程度に統一される。

 

ビールの酒税が上がって売上数量は落ちたものの、平成28年の売上数量はアルコール飲料のうちで依然としてトップを保っています。

ビールメーカーさんの絶え間ない努力のおかげで、ビールと発泡酒と第三のビールの味はだいぶ近づいてきました。

発泡酒が出た頃はビールとは全く別の飲み物でしたからね。

でもまだ発泡酒と第三のビールは「何か違う味」が足されているような味がします。

早くビールと同じ味になると嬉しいですね。

 

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。