花粉症に悪い食べ物!気をつけたい成分とは?

厚生労働省の試算によると
平成20年の日本における花粉症の有病率は
何と29.8%もあったということです。

たくさんの人が花粉症に悩まれているんですね。

そして、花粉症の中でも一番多いスギ花粉症の有病率は
両親のアレルギー歴との間に関連が見られたそうです。

アレルギー体質が親子の間で関連があるとすれば
ひとつには遺伝という面も考えられますが
いつも同じものを食べているわけですから
食べ物にも大いに関係があると考えられています。

実際、私も花粉症ですが子供も二人とも花粉症です。
花粉症に悪いとされている成分と
その成分を多く含む食品にはどんなものがあるんでしょうか?

 

 

 

 

 

花粉症を引き起こす食品の成分

摂り過ぎると花粉症を引き起こすと言われている主要な成分は次の3つです。

  • ヒスタミン
  • オメガ6脂肪酸
  • タンパク質

それぞれについて見てみることにします。

 

ヒスタミン

ヒスタミンは神経の伝達などに関わっているホルモンの一種で
普段は不活性状態ですが、怪我などをしたときに働いて
血管を広げたりします。

ヒスタミンは魚肉の中でも細菌によって多く作られ
食中毒の原因になることがあります。

よく「サバにあたった」などと聞きますが
あれはヒスタミンによる食中毒を起こしているわけです。

 

サバ

 

食品の流通状態が良くなかった60年ほど前は
ヒスタミン食中毒が多く見られました。

ヒスタミン食中毒はアレルギー反応ではないのですが
花粉症の人はヒスタミンによってアレルギー反応を起こすことがあります。

花粉症はアレルギーの一種ですが
その治療に抗ヒスタミン薬が使われています。

 

オメガ6脂肪酸

脂質は「命の燃料」とも言われ、生きていく上で欠かせないものです。
脂肪はおおまかに分けて、肉類や牛乳などの動物性の飽和脂肪酸
オリーブオイルやベニバナオイルなどの不飽和脂肪酸があります。

さらに不飽和脂肪酸はオメガ3脂肪酸とオメガ6脂肪酸、
オメガ9脂肪酸などに分類されます。

不飽和脂肪酸は体内で合成できないので
食事で摂るしかありませんが
オメガ6脂肪酸が問題なんです。

オメガ6脂肪酸にはアレルギーや炎症を促進させる働きがあるからです。

 

タンパク質

タンパク質も過剰に摂取しすぎると花粉症の原因になり得ます。

タンパク質は消化されてアミノ酸に分解され腸で吸収されます。
ところが消化許容量を超えたタンパク質が入ってくると
アミノ酸に分解されないまま吸収されてしまいます。

通常とは違うものが腸から吸収されると
これを免疫細胞が異物だと認識してアレルギー反応が引き起こされ
花粉症が発症しやすくなります。

戦後間もなくのころは明日食べるものにも難儀をしてましたが
目覚ましい経済発展を成し遂げ、食生活が豊かになった今
日本人はタンパク質を摂り過ぎています。

花粉症予備軍がいっぱいいるということですね。

 

 

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気をつけたい食品

花粉症は体質だからとあきらめる前に
日々食べているものに気をつければ
花粉症が改善されることもあります。

偏った食生活にならないように
花粉症のために気をつけたい食品を見てみましょう。

 

ヒスタミンを多く含む食品
  • サバ
  • さんま
  • 豚肉
  • 牛肉
  • カニ
  • トマト
  • ほうれん草       など

 

トマト

ヒスタミンは私達が食べている多くの食品に含まれています。
しかし、あくまでも「食べ過ぎたら危険」というものです。

トマトは抗酸化作用があり栄養豊富な食べ物ですし
青魚は老化防止に役立つEPAやDHAを豊富に含んでいます。
過剰に摂取し過ぎないよう注意することが大切です。

 

オメガ6脂肪酸を多く含む食品
  • ベニバナ油(サフラワー油)
  • コーン油
  • マーガリン
  • 動物性脂肪

 

ベニバナ油

 

低価格の植物性オイルの多くに含まれていて
それを原料とするマーガリンにも含まれています。

ハンバーガーなどを調理するときには
低価格の植物性オイルを使っているので
ファーストフードの食べ過ぎには気をつけましょう。

 

タンパク質

こちらはもうお分かりですね。
筋肉・臓器・毛髪など人体の大部分を構成している物質です。

それは動物でも同じ。
肉を食べることはタンパク質を摂取することになります。

大豆などの豆類やチーズなどの乳製品にも多く含まれています。
ボディビルダーなどは良質のタンパク質を多く食べますが
そればっかり食べていることも危険です。

大豆

 

花粉症で気をつけなければならない食品はたくさんありますが
それらはどれも身体に必要なものばかりです。

どんなに良いものも使い方次第では毒にもなります。
健康のためにバランスの良い食べ方をすることが大切です。

 

まとめ

 

花粉症に悪い成分

  • ヒスタミン
  • オメガ6脂肪酸
  • タンパク質

 

花粉症に悪い成分を多く含む食品

  • サバ
  • 豚肉
  • トマト
  • ベニバナ油(サフラワー油)
  • マーガリン
  • 大豆
  • 乳製品など

 

日本は高度成長を成し遂げ
日本人の食生活は欧米化が進みました。

肉類の摂取量が増え、高タンパク・高カロリーの食生活になり
花粉症が発症する下地ができてしまいました。

肉類を食べるとすぐに花粉症が発症するわけではありませんが
長期間に渡って高カロリー・高タンパクの食事を続ければ
花粉症が発症する確率は高くなります。

そしてもし花粉症になってしまったら
高タンパク・高カロリーの食事を控えるように気をつけ
いろんな食材を食べることが大切です。

そういったことを考えると
昔ながらの日本料理がいいのかもしれませんね。
世界無形文化遺産に登録されただけのことはあります。

私も日本料理を見直してみようと思います。

 

最後まで読んでいただき、どうもありがとうございました。