ウイルスと細菌の違い!予防するには?


寒くなってくるとインフルエンザウイルスによる高熱や下痢、夏にはO-157などの細菌による食中毒など、自然界には目に見えない微生物の危険がありますね。

風邪の原因はウイルスで、食中毒の原因は細菌ってだいたいそう思ってるんですけど、そもそもウイルスと細菌って何が違うか詳しく知っていますか?

ウイルスと細菌はどちらも人に感染するので似たようなものと思っていましたが、共通点はそこだけで全く違うものだそうで、今回はウイルスと細菌の違いとその予防方法についてご紹介します。

 

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ウイルスと細菌の違い

ウイルスと細菌は人に感染するという点以外は全く異なっています。

ここでは、ウイルスと細菌の大きさ、構造と増殖方法、主な病原体、主な感染症について解説します。

大きさ

ウイルスはとっても小さなものっていうイメージありませんか?

そのイメージは間違いではなく、細菌の大きさの単位は1mmの1000分の1のμm(マイクロメートル)が使われ、ウイルスの大きさの単位はμmのさらに1000分の1のnm(ナノメートル)が使われます。

ウイルスの種類にもよって違いますが、ウイルスは細菌より10分の1から200分の1の大きさしかないんですね。

なので、細菌は光学顕微鏡で見ることができるんですが、ウイルスは電子顕微鏡でしか見ることができません。

電子顕微鏡がなかった100年ほど前にはウイルスの存在は知られていたのでしょうか?

 

ウイルス

Medical写真Kjpargeter – Freepik.comによるデザイン

 

構造と増殖方法

細菌

◆構造

細菌は原始的で単純な生物ではあるものの、他の生物と同じようにちゃんと細胞膜に包まれた細胞質があります。

細菌は形によって球菌、杆菌(かんきん)、らせん菌の三つに分類され、中には運動(移動)するための鞭毛(べんもう)を持っている細菌もあります。

サルモネラ菌や大腸菌なんかがそうですね。

◆増殖方法

細菌の細胞内にはタンパク質を合成するために必要なリボソームなどが備わっているため、適切な栄養状況や環境があれば自分自身で増殖しちゃうかしこいやつです。

人体には数十兆の細菌が住み着いていると言われているんですけど、細菌は生きた細胞がなくても増殖できます。

 

ウイルス

◆構造

ウイルスは細菌よりもさらに単純な構造で、外部にタンパク質でできた膜と、内部にDNAやRNAのウイルス核酸(遺伝子)を持っているだけです。

◆増殖方法

ウイルスは細菌のように適切な環境が整っていても単独で増殖する能力はありません。

ウイルスは生きた細胞にとりつくと膜を破ってウイルス核酸を細胞内に放出し、放出されたウイルス核酸は次々と分裂し、細胞内のタンパク質を利用して膜を作り、ウイルスのコピーを作って増殖していきます。

まるで寄生虫のようなやつですね。

ウイルスが生存するためには生きた細胞にとりつくことが絶対条件で、そしてこのときにとりつかれた細胞は、ウイルスが大量に増殖して細胞の外に出るために死滅します。

ウイルスは細胞を持たないので非生物だとされる場合もありますが、増殖するので生物であるとすることもあり、そこらへんの使い分けは論議される場面によって違っているようです。

私にとっては生物でも非生物でも感染しなければどっちでもいいんですけどね。

 

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主な病原体と感染症

ウィルスという言葉の語源は「毒」を意味するラテン語のvirusから来ていて、以前はヴィールスとも呼んでましたね。

毒というくらいですからウィルスは人間にとって害であることが多いんですが、細菌には納豆菌や酵母菌、ビフィーナなど人に有益なものもたくさんあります。

ここでは、人体に悪影響を与えるウイルスと細菌の病原体とその感染症について見てみます。

ウィルス

病原体 感染症
ノロウイルス 感染性胃腸炎
ロタウイルス 急性胃腸炎
アデノウイルス 風邪症候群
ライノウイルス 風邪症候群
コロナウイルス コロナウイルス感染症
麻疹ウイルス 麻疹(はしか)
風疹ウイルス 風疹
ヘルペスウイルス ヘルペス
HIV エイズ
肝炎ウイルス 肝炎
インフルエンザウイルス インフルエンザ

 

まだまだたくさんありますが、ウイルスが引き起こす感染症は命に関わるほどのものも多くあります。

数年前に死亡率が高い新型のコロナウイルスであるSARSコロナウイルスやMERSコロナウイルスが話題になり、中東からの帰国者は心配な日々を送っていましたね。

 

細菌

病原体 感染症
ブドウ球菌 ブドウ球菌感染症
サルモネラ菌 食中毒
腸管出血性大腸菌 溶血性尿毒症症候群

脳症
炭疽菌(たんそきん) 炭疽症
コレラ菌 コレラ
ボツリヌス菌 食中毒
レンサ球菌 レンサ球菌感染症
結核菌 結核

 

ここ最近、夏になると話題になるO-157は腸管出血性大腸菌の代表的なもので、感染すると下痢や腹痛のほかに溶血性尿毒症症候群と言って顔面が蒼白になったり、全身の倦怠感が現れたり、脳症(幻覚やけいれん)が起きたりします。

 

感染症を予防するには

不幸にも感染症にかかってしまってその原因が細菌なら、多細胞生物と細菌の細胞の構造の違いを利用して治療には抗生物質を使うことができますが、細胞がないのでウィルスには抗生物質は効力がないのです。

インフルエンザウイルスに対して増殖を抑える抗ウイルス剤があるくらいで、構造が単純なので退治するのも簡単そうなんですが、単純だからこそ退治しにくいんですね。

小さいお子さんや高齢者には感染症は命取りにもなりかねないので予防することが重要です。

ウィルスや細菌は種類によって感染経路が違うので、その感染経路に応じて対策を講じる必要があり、感染経路には次の5つの種類が挙げられます。

  • 経口感染・・・O-157 ノロウイルスなど
  • 接触感染・・・ノロウイルス 腸管出血性大腸菌など
  • 空気感染・・・結核菌 麻疹ウイルスなど
  • 飛沫感染・・・インフルエンザウイルス 風疹ウイルスなど
  • 血液感染・・・肝炎ウイルス HIVなど
家庭で注意すべきは経口感染

飛沫感染でも咳や話すときに口をおさえれば手にウイルスや菌がつき、その手であちこちに触ればそこを触った家族の人の手にウイルスや菌が口に運ばれて感染します。

感染したことが分かってないとき(潜伏期間)には、その危険性がより高まります。

ですから、ノロウイルスやインフルエンザウイルスなどの感染症の話題がニュースになり始めたら、予防に努めましょう。

経口感染を防ぐには昔から言われている「手洗い」と「うがい」です。

面倒ですが、帰宅したらしっかりと実行しましょう。

 

手洗いとうがい

 
空気感染の場合は?

空気感染する感染症は病原体が空気中に漂っている状態なので、その病原体を吸い込まないようにすることが重要で、インフルエンザウイルスの感染は基本的に飛沫感染ですが、飛沫が空気中に浮遊して空気感染するとも言われています。

飛沫感染や空気感染の予防にはマスクが有効です。

ただし、ウィルスは普通のマスクの繊維の隙間より小さいので、空気感染を予防するなら高価ですがN95などの医療用マスクが必要です。

とは言え、マスクには口腔内や鼻の湿度を保ち免疫力を維持する働きがあるので、ウイルスに対して効果がないとういわけではありません。

 

マスク

 

部屋の環境にも注意

インフルエンザウィルスは低温と乾燥を好み、この環境だと活動が活発になります。

まさに冬の屋外の環境で、インフルエンザが冬に流行するのはこのためです。

そのため、部屋は暖かくして加湿器で湿度を上げ、ウイルスが活動しにくい環境を作ることが予防になります。

加湿器がなくても、濡れタオルをかけておく、入浴後に浴室のドアを開けておくなどでも部屋の湿度を高めることができます。

 

加湿器

 

逆にアデノウイルスやエンテロウイルスは高温多湿を好み、これらの感染症は夏に起こりやすく夏風邪と言われます。

この場合の予防には手洗いとうがいはもちろんのこと、意外と知られていませんが夏風邪のウィルスは目から感染することもあるので目薬をさすこともおすすめです。

また、エアコンで除湿する、夏は汗をかきやすいので寝るときには除湿シートを敷くことも有効です。

 

予防接種も有効

ウイルスには抗生物質は効きませんが、予防にはワクチンの接種が有効です。

ワクチンとは病原体の病原性を弱くしたり無毒化したもので、これを接種することで軽い症状か無症状のまま、その病原体に対する免疫ができ、感染症を予防できるというものです。

ただ、すべての感染症にワクチンが開発されているわけではなく、インフルエンザ、結核、はしか、風疹、日本脳炎、B型肝炎などのワクチンが開発されています。

 

ワクチン

 

免疫力を高める

もしも身体にウィルスや細菌は入り込んでも、体内で増殖しないよう免疫力を高めること、コレが一番重要のような気もします。

そのためには

  • 栄養バランスの取れた食事
  • 十分な睡眠
  • 適度な運動
  • 上手なストレス発散

など規則正しい生活習慣が重要になってきます。

 

早起き

 

私の奥さんは看護師をしていて仕事柄不規則な勤務で、奥さんがインフルエンザにかかったとき、一緒に食事をしたりもしていましたが私には感染しませんでした。

私は早寝早起き、食事はちゃんと二人分作り、週に二・三回はジョギングやテニスをしたりと、全く健康的な生活を送っていたんで感染しなかったんだと思っています。

毎日を忙しく過ごしている現代人にとって規則正しい生活を送るのは難しいことでしょうが、病気に負けない体づくりが一番大切だと思いますね。

 

まとめ

 

ウイルスと細菌の違い

  • 細菌の大きさの単位:μm(マイクロメートル)
  • ウィルスの大きさの単位:nm(ナノメートル・μmの1000分の1)
  • 細菌:細胞を持つ
  • ウイルス:細胞を持たない
  • 細菌:自己増殖する
  • ウィルス:自己だけでは増殖できない
  • 細菌:抗生物質が効く
  • ワクチン:抗生物質は効かない

予防

  • うがいと手洗い
  • マスク
  • 部屋の温度や湿度に気を配る
  • ワクチンの予防接種
  • 規則正しい生活で免疫力を高める

 

ウイルスと細菌って似たようなものだと思っていましたが、調べてみたら似て非なるものの典型だったですね。

しかしどちらも感染したら身体に重大な症状が出るのは同じです。

そうならないよう、普段から規則正しい生活とウイルスや細菌が生存しにくい環境作りを心がけ、万一感染してしまったら、すぐに医療機関で診察と治療を受けるようにしましょう。

これ以上感染を広げないためにもね。

 

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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