慢性疲労症候群はどうチェックする?外来は何科?


先日新聞の地方欄を見ていたら、慢性疲労症候群の患者さんたちが作るグループが啓蒙活動をしているというニュースが目に止まりました。

そのときに慢性疲労症候群という病名を初めて知りましたが、症候群という名前からして慢性疲労のほかに何か身体に不調が出る病気なのかな、くらいに思いました。

ところが、掲載されていた写真を見てビックリ。患者さんが車椅子に乗っていたんです。

「歩くこともできないほどの疲労感って何なんだ?」と思って慢性疲労症候群のことを調べてみたら、原因は不明で患者さんのほぼ3割は寝たきりの重症という重い病気ですが、国の難病指定には入っていない病気です。

症状も実にたくさん報告されていて、疲労感がちっとも抜けない人は心配だろうと思います。

今回は慢性疲労症候群かどうかをチェックする方法や、疑わしい場合に何科にかかればいいのかなどを調べましたのでご紹介します。

 

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慢性疲労症候群のセルフチェック

慢性疲労症候群は男性より女性のほうが約2倍も発症率が高く、個人差はありますが次のような症状が現れます。

 

◆風邪のような症状

慢性疲労症候群は風邪のような初期症状をきっかけに発症することが多いと言われ、この場合にはリンパ節の腫れ、微熱、喉の痛み、疲労感などの症状が現れ、風邪の治療をしても改善せずにそれが継続します。

 

◆猛烈な疲労感

何とか歩けるほどのものから、ベッドから抜け出すこともできないほどの強い疲労感を覚えるのが特徴で、その疲労感は半年以上も続きます。

 

◆気分障害

何もする気が起きなくなり、心療内科や精神科で受信するとうつ病と診断されることもあります。

また、集中力の低下や記憶障害が起きることもあります。

 

◆筋肉痛・関節痛

動くことができないほどの筋肉痛や関節痛に悩まされることもあります。

 

◆睡眠障害

睡眠のリズムが狂ってしまって不眠に悩まされたり、日中に強い眠気を覚える過眠に悩まされることもあります。

不眠と過眠が交互に現れる患者さんもいるようです。

 

慢性疲労症候群はまだ一般的に認知されていないため、これ以外の症状もあるものとみられていますが、これらの症状を踏まえた慢性疲労症候群のチェック方法が考えられています。

 

こんな症状をチェック!

以下に挙げるような自覚症状があるかどうかチェックします。(20項目)

 

  1. 微熱がある
  2. 喉が痛む
  3. リンパ節の腫れがある
  4. 頭痛や頭重感がある
  5. 疲れ、だるさを感じる
  6. ちょっとした運動や作業ですごく疲れる
  7. 身体に力が入らない
  8. 十分に寝ても疲れが取れない
  9. ゆううつな気分になる
  10. 働く意欲がおきない
  11. ちょっとしたことが思い出せない
  12. ぼーっとすることがある
  13. 集中力が低下している
  14. 思考力が低下している
  15. 眩しくて目がくらむことがある
  16. どうしても寝すぎてしまう
  17. 筋肉痛がある
  18. 関節痛がある
  19. 体調に不安がある
  20. よく眠れない

各項目を、まったく当てはまらない場合を0点、非常に強く当てはまる場合を4点として段階的に採点して合計点を出します。

そして、男女別に合計点で判断します。

 

   安全ゾーン  要注意ゾーン 危険ゾーン

男性 16点以下  17~22点  23点以上

女性 19点以下  20~28点  29点以上

 

ここで危険ゾーンに入っている期間が長い場合は医師に相談したほうがいいでしょう。

(参考サイト:わくわく健康情報館 http://www.wakunaga.co.jp/health/fatigue.html)

(このチェック法は医学的診断ではありませんので、気になる方は医師に相談してください。)

 

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慢性疲労症候群の外来は何科?

 

慢性疲労外来

慢性疲労症候群は症状が多岐にわたるため、診断が非常に難しい病気で誤診も多いということです。

風邪のような症状が長期間続いている、原因不明の強い疲労感があるなど、「慢性疲労症候群かも」と思えるような症状に悩んだ時は、「慢性疲労外来」の診療項目がある医療機関での受診が治療の第一歩です。

慢性疲労症候群は知名度の高い病気ではないためにそういった外来の医療機関を探すのは難しいのですが、下記にご紹介する「病院なび」というサイトで医療機関を探せます。

病院なび⇒https://byoinnavi.jp/g26

検索窓に住んでいる地域と病名を入力して検索ボタンを押せば医療機関が表示されます。

 

心療内科・精神科

近くに慢性疲労外来の医療機関がない場合には、心療内科や精神科が次の候補となります。

身体の症状がメインなら心療内科、うつ症状や睡眠障害の症状がメインなら精神科になります。

医療機関に問い合わせたりホームページで調べたりして、慢性疲労を扱っているところなら話が早いでしょう。

受診する際には、いつごろからどんな症状が現れたのかを詳しく説明することが重要になってきます。

 

慢性疲労症候群の原因

今のところ慢性疲労症候群のはっきりした原因は分かっていなくて、遺伝的要因、ウィルス、精神的要因など複数の原因が関係しているだろうと言われています。

ストレスなど何らかがきっかけとなって神経系の働きに異常が生じると免疫系の働きが低下し、体内に潜伏していたウィルスが活性化します。

すると今度は免疫物質が過剰に生産されるようになり、この過剰に生産された免疫物質が脳神経の働きに影響を与え、強く長く続く疲労感や諸々の症状を引き起こすのではないかというのが有力な説です。

日本では大阪市立大学、理化学研究所、関西福祉科学大学の研究グループが、慢性疲労症候群の患者は脳神経細胞の炎症が健常者より広く起きていることを確認し、脳神経が慢性疲労症候群の発症に関わっていることを発表しています。

 

慢性疲労症候群

 

 

慢性疲労症候群の治療

慢性疲労症候群は原因が複数に及んでいるためにその治療法も様々です。

薬物投与による治療が多く行われ、補中益気湯(ほちゅうえっきとう)や十全大補湯(じゅうぜんたいほとう)、柴胡桂枝乾姜湯(さいこけいしかんきょうとう)などの漢方を使って精神の安定、免疫力の強化を狙います。

 

 

漢方薬

 

睡眠障害を訴えるときには抗うつ剤や精神安定剤を投与することもあります。

治療の効果が現れない場合には、ストレスに対応するためにカウンセリング治療も取り入れられます。

 

終わりに

知名度の低さから慢性疲労症候群という病名は、「いつまでも疲れが取れない症状」のように受け取られてしまいます。

しかし実は身に覚えがない強い疲労感が長く続き、ひどくなると社会生活も営めなくなってしまう重篤な病気で慢性疲労とはまったく違う病気です。

原因が確定していないので治療法も確率されてなく、日本では人口の約0.3%ほど、30万人余りの人が羅患していると言われています。

でも慢性疲労症候群は治らない病気ではありません。

慢性疲労症候群は非常につらい病気ですが、希望を持って治療にあたることが大切です。

 

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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